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【サウナで集中力と言語能力を鍛える】脳を休めて、英語力を伸ばす”サウナの仕組み”をプロの英語コーチが教えます!

大抵のビジネスパーソンは集中力が持続しない

最近は、コロナウイルスの影響で、リモートワーク、テレワーク、在宅勤務など、自宅で仕事ができるようになってきました。それに伴い、企業の面接や取引などのオンライン化、グローバル化が加速しました。ビジネスパーソンは、高い英語力を求められるようになり、TOEIC、英検など自宅で仕事や英語の勉強をする方が増えています。

あなたは、自宅で仕事や英語の勉強をしているとき、下記の様な経験はありませんか?

「仕事をしようと思ったが、他の考え事をしてしまう。」
「勉強の時間は、頭が重たい感じがして、集中力が続かない。」
「だらだら勉強していて、英語の勉強がはかどらない。」

このように、自宅で集中できる人は意外と少ないです。自宅でのテレワークや英語学習において、集中力が続かないことは、あなただけではありません。一般のビジネスパーソンや学習者が共通して持っている悩みです。筆者は英語のトレーナーとして、英会話の指導やコーチングをしていますが、生徒から、上記の相談をよくうけます。

誰でも集中力・英語力を高めることができる

集中することが苦手な方でも、例外なく、勉強法や普段の行動の習慣を変えるだけで、大きく改善します。特に、英語は第2言語なので、高い集中力が必要となり、適当に勉強しても成果が出ません。逆に、高い集中力を持つと、学習効果が飛躍的に高まり、英語力が伸びます。では、集中力を高めるには、一体何をすればよいのでしょうか?それは、仕事や勉強の合間に「効率的に休む」ことです。今回は脳を効率的に休め、あなたの集中力をアップさせる「サウナ」についてご紹介します。

多忙なビジネスパーソンは脳を休めるのが苦手

多忙なビジネスパーソンは、仕事量が多く、精神的なストレスが大きいです。それに加えて、グローバルで活躍するために、ビジネスに通用する高い英語力が求められます。プライベートでも、英語の勉強をする必要があるのです。このように、心身ともに疲弊した状態であるにもかかわらず、次から次へとやることが襲ってきます。その結果、24時間、脳が働きっぱなしで、脳が疲れてします、集中力が落ちるのです。

脳を疲れさせるDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)」

では、何をすれば、脳の疲労を減らすことができるのでしょうか?あなたは、「とりあえず、休憩すれば良いだろう。」と考えるでしょう。休憩すれば、身体的な疲れは取れますが、脳の疲れはとれません。外科医の菅原道仁氏によると、私たちの脳が疲れる原因は、ぼーっとしている時でさえ、脳の60-80%ものエネルギーを消費しているからだそうです。このぼーっとして、脳が無意識に活動している状態のことを「DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)」と呼びます。このDMNは赤信号で、エンジンをかけたままアイドリング状態で停止している車をイメージするとわかりやすいですね。つまり、DMNこそが脳のエネルギーの最大の浪費家であり、ここに脳の疲れの正体があります。DMNを止めなければ、脳の疲れはとれないのです。

「自動的に脳が休まる」サウナの仕組み

では、何をすれば、DMNをとめ、脳疲労を減らすことができるのでしょうか?それは、サウナに入ることです。慶應義塾大学医学部特任助教授の加藤容崇氏によると、サウナは人体にとって、「非日常的かつ危機的な状況」であり、脳がその危険に対応するために、DMNをストップして、強制的に思考を停止するからだそうです。サウナに入ると、暑くて、色々なことを考える余裕がありません。サウナは100度近い超高温であり、世界で一番暑い場所です。私たちにとって、サウナは日常と違う危機的な環境になります。そのため、体がサウナの環境に対応できるように集中し、余計なことを考えなくなります。

そして次は水風呂です。極限まで熱をもった体が、今度は冷水に入ります。当然、体は驚きます。そして体は再び、生命の危機を感じます。さっきまで、極度に熱かったのに、今度は冷たい。体がその環境の変化の適応に全集中します。

脳を休ませるポイントとなるのが最後の外気欲です。外気浴を行うことで、生命の危機を免れたと判断した脳が、急速に休み始めます。脳がDMNを強制的にストップすることで、脳疲労がとれるのです。次に、サウナで脳を休めることで、得られる具体的な効果についてご紹介します

集中力と言語能力がアップする

サウナに入るとα波(アルファ波)が正常化します。α波は脳波の波形の一つで、ゆったりと気分の落ち着いたときに現れる波形です。正常なα波状態になると脳が最も力を発揮する状態になり、言語の習得に必要な認知機能の能力(ワーキングメモリ)や集中力がアップします。ワーキングメモリは、情報を一定期間保持し、同時に処理する能力のことを言います。言語学では、ワーキングメモリは、新しい言語を学ぶ際に、脳の最も重要なシステムだと言われています。ワーキングメモリを鍛えるサウナは、ビジネスパーソンや英語学習者に最適な「脳トレ」と言えるでしょう。

慶應義塾大学医学部特任助教授の加藤容崇氏が推奨するサウナの入浴法は、以下のとおりです。

1. サウナに入る(5〜10分)
2. 水風呂に入る(1分)
3. 外気浴をする(10分)
4. 1~3を3回繰り返す

※ただし、サウナと水風呂の往復は、身体に大きな負担をかけます。血圧の高い方や、持病のある方などは、特に注意してください。医学的に正しいサウナの入浴法はこちら

筆者もサウナの効果を実感し、大分県の別府に移住

筆者自身も、自分が経験するまでは、サウナの効果について、懐疑的でした。「本当に仕事や学習の集中力が上がるのだろうか?」と思っていましたが、サウナを習慣化することで、仕事や学習の生産性が上がり、毎日快適に過ごせるようになりました。今では、サウナを愛するがあまり、冬から春にかけて、大分県で生活するようになりました。現在は、東京と大分の2拠点で生活をしています。読者の方も是非、これを機に、サウナをお試しください!

「里の旅リゾート ロッジきよかわ 」にて外気浴

【プロフィール】


瀧内俊之(Toshiyuki Takiuchi)

関西学院大学で言語学、文化論について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、ドラマでの英語指導を担当し、俳優としても活動した。その後、ENGLISH COMPANYにて多数の受講生を指導し独立。ビジネス英語に特化した短期集中型英語パーソナルトレーニングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、3カ月の指導で350点以上のTOEICのスコアアップの実績を持つ。世界時価総額TOP50以内にランクインする様々な米国企業への転職サポートに成功している。世界で活躍する起業家を育てる官公庁主催のGlobal Challengeの受講生に対し、1ヶ月の指導で、200組のうち、4組の選抜組に入賞させ、シリコンバレーで海外投資家へプレゼンをする権利を獲得させる。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

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